最初の一歩

大笑映画の会の目標は「大阪で超一流のエンタメ映画を作ること」と豪語はしていますが、正味の話、営利を目的としない(映画を作って無料公開)自主映画制作団体がそういった映画を作るのは無理です。超一流は予算的にも超一流ですしね。さらに言うと一流映画ですら無理でしょう。ギリギリ二流ならなんとかなるかもと言う感じですが、そこまで行ったなら商業化しないと計算が合わないのではと思います。

なので、より現実的には、”将来、大阪で超一流のエンタメ映画を作るような人材を育成すること”が主たる目標になります。実写またはVFXを含んだ実写です。映画塾はそのためにスタートしており、今も試行錯誤の只中にいます。一方で、活動の中心は無料公開を前提とした映画制作であり、低予算で可能な限り作品のクオリティを上げて行くことを目指しています。作品のクオリティをあげるために、作り手のレベルを上げて行こうと言うことです。

2021年3月に映画の会の第一回作品「真夜中の配達アプリ」を公開し、スタート地点が良くも悪くも明確になりました。映画塾では独自に作品の評点制度を設けており、それによれば、第一回映画の評点は41点でした。ギリギリ三流映画となります。

  • 125~101点 超一流
  • 100~81点 一流
  • 80~61点 二流 
  • 60~41点 三流 
  • 40~0点 …

例えば、最近見た映画(テレビシリーズ含む)で超一流はと言うと、NetflixのThe Queen’s Gambitが頭一つ抜けていた印象です。他に名前をあげればいくらもありますが、現時点では、会にとって特に重大な情報ではありません。どのみち今年や来年に超一流の映画を作るのは無理です。

どうやって超一流にたどり着くのかはまだ明確にはわかりません。しかし、ある一つの道筋が見えているのは確かです。とりあえず今は、第一回映画での苦い経験を活かし、それを改善することに専心します。そして、作品を重ねるごとに評点のアップを目指し、向こう2、3年で三流映画を脱することを目指します。低予算で二流映画でも作れればそれは奇跡です。

ともあれ、会の第一回作品「真夜中の配達アプリ」を最後まで見て頂いた方、または少しでも再生して頂いた方、会を代表し、心よりお詫び申し上げます。…じゃなかった感謝申し上げます。ありがとうございました。

自主制作映画「真夜中の配達アプリ」(2021年・51分)

"To tell you the truth of it, child, you're astounding."

The Queen's Gambit